院長コラム

美容皮膚科のコース契約をお勧めしない理由2020.11.10

エステだけでなく美容皮膚科でもコース契約は一般化

エステサロンなどに行ったことがある人は、担当エステティシャンから継続的な治療の必要性からコース契約を勧められた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

多くのエステサロンではエステティシャンにコース契約件数のノルマや、それに応じた歩合給制度などが存在していますので当然の流れかもしれません。当院でもスタッフの募集などを始めるとエステに在籍していたエステティシャンの方からの応募はとても多くなります。それらの人の前職の退職理由を面接で尋ねると、その多くが「ノルマ」や「歩合給与制度」であることもしばしばです。

美容医療クリニック分野にもエステ経営者の方が参入しておりますので、このような傾向が美容外科や美容皮膚科でもこの10年の間で強まってきているように思います。美容外科や美容皮膚科の求人サイトを眺めると、スタッフの給与に「歩合制」をとっているところも多く見受けられます。カウンセラーと称した営業担当者を置いて単価アップを目指す経営スタイルのクリニックも増えてきました。

当院にコース契約が存在しない理由

一方で当院では基本的に「コース契約」や「スタッフの歩合制給与」は存在しません。これらには2つのデメリットがお客様側に存在していると考えているためです。

  1. 契約したコースを消化しなければならなくなる
  2. お客様のためではなく、「自分のため」に働くスタッフが出現する

まずコース契約をしてしまうと、次回の来院の際にも基本的には同じ治療を行うことになります。人間ですので前回の治療後の反応は人それぞれ違っており、おおよその予測はつきますが予想とは反した結果となっていることもしばしばあります。その場合でもコース契約をしてしまっていると、機械的に同じ治療がされてしまうリスクが生じてしまいます。

私は毎回しっかりとその時の症状をドクターならびに高度に教育されたスタッフが観察することが大切だと考えています。そして、それによってその時に最も必要な処置をすべきだと思います。当たり前のことですが、コース契約をされてしまっていると、この臨機応変さが失われてしまいます。

これでは結果として治療効率が悪くなってしまいますので、余計に別の治療が必要となったりとコース契約自体が必ずしも得ではないということが言えます。

さらにクリニックが歩合制の給与やノルマを課した営業担当者を設定することによる弊害もあります。当院では「お客様に極限まで寄り添う」ことをスタッフの最大の目標として位置付けていますが、歩合やノルマを設定した瞬間にその目的は達成することは不可能となります。

つまり、お客様のためにできることであればなんでもやらなければならないのにも関わらず、歩合やノルマは「自分のために働くスタッフ」を作ってしまうことになります。最悪の場合、自分が良いとも思っていない治療なども売り上げが上がればよいと無理にお勧めするような「暴走するスタッフ」がいつ出現してもおかしくない状況とも言えます。

当院のすべての現場スタッフはノルマや売り上げのことを一切考えずにお客様のことだけを考えてそばに寄り添っています。安心してお任せいただけるようにさらに日々技術も磨いて参ります。