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眉下切開

眉下切開は2回行うことができるのか2024.6.19

Skinfinity clinic院長の橋本です

眉下切開のカウンセリングをさせていただいたお客様や、実際に手術を受けて頂いたお客様から「眉下切開を将来また受けたいと思ったときに、もう一度できるのか?」というご質問を頻繁にいただきます。

ネット上には様々な意見があるようなので、混乱している方も多いようです。十数年以上前から積極的に眉下切開を行ってきた私の経験を踏まえてこの点についてお話させていただきます。

一生に一回しかできない?

ネット上の情報として、「眉下切開は一生に一回しかできない」というものがあるとお客様に教えて頂きました。そしてこの意見を理由として、「あまり若いころに行う手術ではない」と書かれていたと言います。

いったい誰がこのような情報を記載したのかわかりませんが、あまり実情に詳しくない一般の方もしくは経験の浅い医師による発信ではないかと思っています。

私は眉下切開の手術をかなり多くの例で行って参りましたし、自分が眉下切開を担当させていただいて10年以上経過したお客様の状態も見てきています。その経験からするとネット上の情報があまりに事実と異なっていることに驚いています。

結論から先に言わせていただくと、眉下切開は基本的には何度でも行うことができますし、1回目の手術は若いうちにはしない方が良いということも全くございません。重要なことは適応がある症状を呈しているのかどうかです。

眉下切開は2回目、3回目も可能

私が眉下切開を行う際には、基本的には目元のタルミがほとんどない状態を作るようにデザインします。そのため、手術後はかなりの長期間にわたって目元がスッキリとした状態になります。一生に1回で十分という手術と言えるほど、上まぶたのタルミ対策としては効果持続を長く実感します。

眉下切開をかつて担当させていただいたお客様の中には、10年以上前に行った方も増えて参りました。その中には、「1回目の手術前ほどまだまだ全然タルミはないけど、手術直後と比べると少したるんできたので、再度切開してほしい」というご要望を頂くこともあります。

実際に1回目の手術から10年近く経過したお客様に対して、2回目の手術を行った例はすでに何例も経験しています。基本的には前回の手術と同じ部位を切開しますので、新たな傷が増えることもありませんし、手術も特段「やりにくい」と感じたことは1件もありません。

また、他院での眉下切開の手術の後にもかかわらず、タルミが充分に取り切れていないケースや引きつれが目立つ場合などで他院修正手術を数多く行ってきましたが、半年後や一年後であっても手術は可能ですし、これも内部の硬さなどから「やりにくい」と感じたことはこれまでも一例もありませんでした。

つまり、眉下切開は一生に1回で済むぐらいにタルミを残さず取ることが大切だと思いますが、万が一もう一度同じ術式でタルミを取りたいと思ったとしても可能であることは多くの経験から実証済みなのです。

眉下切開には年齢は関係ない

「若いころに行う手術ではない」という書き込みをネット上で見たというお客様からご質問を頂くこともあります。この記載も非常に無意味なもので、あまり事情に詳しくない一般の方もしくは眉下切開の技術を習得していない未熟な医師の意見であるものと思っています。

眉下切開は上まぶたに存在する「余分な皮膚」、つまりタルミを取り除く手術です。二重まぶたのラインが生まれつき存在してた人でも、加齢によって余分な皮膚によってその二重まぶたの幅が隠されるようになります。その場合には目元を二重のライン上で切開するよりも眉下の位置で切開したほうが非常に自然にタルミを取り除くことができます。

10代や20代の若い人が二重まぶたの手術を考える際にも、同様のケースは実は存在します。つまり二重の溝はもともと存在しているけれど、生まれつきのタルミによって二重幅が狭くみえたり、腫れぼったく見えてしまっているケースです。意外とこのケースは多くて眉下切開が最も良い適応なのですが、どうしても埋没法が切開法かという従来の2択しか提示されないケースが非常に多いのが実情でしょう。

眉下切開が適応となるかどうかのキーポイントは、①二重まぶたのラインが保たれていて、②そのラインが余分な皮膚によって隠されている という2つの条件がそろっているかどうかです。「○○歳以上でないと行わない手術だ」と無意味な数字で区切るものではないのです。

20代の当院看護師に行った眉下切開の例