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院長コラム

マスクによる敏感肌対策2021.8.17

スキンフィニティクリニック院長の橋本です。

コロナ禍でのマスク生活が長期化してきました。ワクチン接種後にマスクの着用義務を解除していた国でも、その後の再流行とともに再びマスク着用が推奨されるなど、今後もマスク生活はさらに長期化する様相を呈して参りました。

一方で、マスク生活により肌への悪影響に悩まされる方もとても多くなって参りました。

世界中でマスクによる肌への悪影響について様々な研究論文が発表され、一定の見解が見えてきました。

当初はマスクによる肌への過剰な加湿環境によってニキビなどができることが懸念されていました。いわば専門家も憶測で見解を述べていた段階です。しかしながら、様々な研究論文を見続けてきましたが、多くのデータが蓄積されるにつれてマスクによる悪影響は以下のような点であるという報告が多いように見受けられます。

マスクによる肌への悪影響の原因

  1. 常時わずかに加わる肌への摩擦の刺激による、皮膚表面バリア機能の破綻と肝斑の悪化
  2. マスク内の呼気による皮膚表面の環境の変化とそれによる皮膚表面の常在菌バランスの変化

皮膚表面のバリア機能はマスク装着中に加わり続ける摩擦の刺激により、崩れた状態になりやすいことがわかってきました。マスク装着中の呼気による過剰な加湿による影響よりも、外した際に皮膚からの水分が奪われやすくなることによる乾燥による悪影響の方がより悪影響を及ぼしているという報告が多くなっています。

マスク内が過剰に加湿されることで皮膚トラブルがおきるという考えから、保湿をいつもよりも控えめにするという発想は逆効果であることがわかります。むしろいつも以上に保湿と皮膚のバリア機能の回復を心がけたスキンケアを取り入れることが大切です。

マスクによる肝斑の悪化

肝斑をもともとお持ちの方は、マスク生活になることで悪化傾向となっているケースが非常によく見受けられます。肝斑は軽い摩擦の刺激を加えるだけで悪化するものですので、マスクの装着時間が長時間化するようになり、どうしても皮膚への摩擦の負担が自然と多くなっていることが原因と考えられます。

これに対処するために、いつも以上に肝斑を抑える治療を加えてメンテナンスすることで肝斑の悪化を防ぐばかりでなく、マスクをしながらも改善を目指すことが可能です。もし肝斑の悪化が気になるようであれば一度ご相談ください。

また、皮膚への密着を通常のマスクよりも回避できると考えられるKF94タイプのマスクを使用することで肝斑が改善した例も経験しています。マスク生活による肝斑悪化でお悩みの方は一度試してみる価値はあるかもしれません。

マスクによる皮膚常在菌バランスの変化

マスクトラブルの原因の一つとしていくつかの論文で言及されていたのは、マスク内が呼気による影響を強く受ける環境のため、皮膚常在菌のバランスが変化しているという内容です。過剰な加湿、CO2濃度などこれまでと異なる環境によって皮膚の善玉菌と悪玉菌(肌荒れを引き起こす原因菌)のバランスが変化し、それにより肌荒れやニキビ、敏感肌などで悩む方が増えたという可能性が考えられています。

以上をまとめると、マスク生活により肌荒れに悩まされている方にとっては、マスクをしている際には常在菌バランスを考える必要がありますし、外した時にはバリア機能改善を狙った保湿が大切になるということになります。

簡単に意識できる対応としては、

「周囲に人がいない状況では、手指を消毒した上でマスクを安全な方法で外している時間帯をなるべく作る」

「マスクを外したら、なるべく早く保湿ケアをしっかりと行う」

ということになるかと思います。

当院でお勧めしているマスクによる敏感肌対策

SHINEDERM(シャインダーム)シリーズは皮膚常在菌バランスの重要性に着目して作成されたドクターズコスメです。その中でも、皮膚バリア機能の保護と保湿機能にすぐれたSD skin creamはマスクによる肌荒れにお悩みの方には理想的な成分ですのでクリニックでもお勧めしております。

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