Skinfinity clinic美容皮膚科医・美容外科医の門沙央理です。
赤ら顔を改善したい方に朗報です。アメリカFDAの承認を取得したスペイン発の高精度ブルーレーザー「Blauman(ブラウマン)」を使用した、新たな治療法をご紹介します。
Blaumanは、450nmという特定の波長を持つブルーレーザーを搭載しており、特に赤みに対して優れた効果を発揮します。この波長は、血液中の酸化ヘモグロビンに吸収され、発生した熱によって血管が凝固し、最終的に赤みの原因となる血管を破壊することができます。
このレーザーを低出力・広範囲モードで照射することを「ブルージェネシス」といい、以下の効果が得られます。
さらに当院では、より効果的な施術を実現するため、独自の設定値と照射方法を確立しました。この革新的な治療法を、「ブルーレーザー(Kado法)」と名付け、新たな選択肢として提供を開始しました。また、炎症性にきびがある部分には、スポットでのブルーレーザーの照射もさらに加えて炎症の消退も後押しして参ります。
モニター様への治療が進行しており、その良好な経過をご紹介いたします。
左:before/右:1回治療後2週間 (血管強調画像)
幼少時より毛細血管拡張症の症状がある方です。
毛細血管拡張症はレーザーでの治療が最も有効になりますが、ダウンタイムが全くなく、たった1回でここまで赤ら顔を改善させることができました。残存している細かい毛細血管の血管径も縮小しているのが分かります。
左:before/右:1回治療後2週間 (血管強調画像) 左:before/右:1回治療後2週間 (血管強調画像)
左:before/右:1回治療後2週間 (自然光)
この方は酒さ(※紅斑毛細血管拡張型)があり、額まで広がる全体的な赤みが目立っていましたが、1回の治療で全体的な赤みの減少が確認されました。
※酒さには4つの分類があり、紅斑毛細血管拡張型酒さは一般的な外用薬や内服薬では効果が乏しいとされています。
日本皮膚科学会の「酒さ治療ガイドライン2023」においても、レーザー・光治療(C1)が外用・内服治療(C2)より推奨度が高いとされています。
お二人とも、治療を継続することで、さらに赤みの改善が期待できます。また、赤みは再発しやすいですが、継続的な治療によって予防することが可能です。
赤ら顔治療には、レーザー・光治療として、パルス色素レーザー (595 nm:Vビーム)、Nd:YAGレーザー(1,064nm ロングパルス:ジェネシス)、IPL(光治療:ノーリス・ルメッカ・M22)などが用いられてきました。
しかし、酸化ヘモグロビンの吸収曲線を考慮すると、450nmの波長は赤み治療において特に優れた特性を持ちます。
当院では、従来の照射方法では得られなかった高い治療効果を、独自の設定値と照射方法により実現しました。
今後はブルーレーザーを軸に、症状に応じて他のレーザーや光治療を組み合わせることで、より効果的な治療を提供していきます。
施術の特長
負担の少ない治療法でありながら、赤ら顔に対して優れた効果を発揮する「ブルーレーザーKado法」。新たな選択肢として、ぜひご検討ください。