こんにちは。Skinfinity Clinic院長の橋本です。今回は肌育系の注射剤の中でも、自身のコラーゲン造成を活性化してくれる「バイオスティミュレーター」と呼ばれる製剤たちについてお話します。
加齢による皮膚や皮下組織の老化現象はシワやたるみの大きな原因となります。これらの症状を改善を目指して様々なマシン系の治療や注射製剤などが近年では数多く登場しています。
特に「肌育製剤」と呼ばれるような、肌の若返りを目的とした注射製剤は非常に多くの種類が存在しております。
その中でも、手術用の縫合糸の中でも『吸収糸』と呼ばれる糸を作る際に用いられる成分を主成分とする製剤は、その吸収過程において糸周辺のコラーゲン造成を数か月にわたって誘導しながら体内で分解されて消失していくため、肌質改善やシワやタルミ対策として利用されてきました。
最も代表的かつ世界的にもシェアの多い製剤の一つが当院でも非常に多く使われてきたものがエランセという注入剤です。当院では長きにわたって多くの方に使用してきましたので、すでに5000本以上の使用経験がございます。(日本国内で最多使用本数とtop injector in Japanとして製造元メーカーに表彰も頂きました)
エランセという製剤は主成分は吸収糸の製造にも用いられるPCL(ポリカプロラクトン)という素材で、これを細かい均一なミクロのパウダー状にしているという点が画期的なものでした。
当初は日本国内で販売を開始した直後は、ヒアルロン酸と同様の注入方法で治療されてしまうケースが後を絶たず、本来の製品の良さが全く生かされずに日本だけ流行から取り残された状況が続いていました。
私はこの製品の可能性を確信して、この製剤のメーカー専属の指導医(KOL)として世界各国の学会等で当時講演をしていた先生のクリニックを直接訪れました。韓国、マレーシア、ドバイの3か国です。それぞれ施術方法は多少異なりましたが、ヒアルロン酸注入の手技とは全く異なるものでした。精密に均一に面で注入するという共通項が重要であると感じ、それを実現するための特注の針も作成して開始したのが当院でのエランセ注射(コラーゲンブースト注射)でした。
製剤の主成分の働きを最大限に生かす、ヒアルロン酸注射とは全く異なる方式の正確な注入方法を行うことでエランセは非常に理想的な仕上がりを示してくれます。これまで5000本以上のエランセをすべて私が手作業で精密に注入を行ってきました。当院では額のみならず頬でも多くの方に使用いただき長期間の肌質改善やタルミ予防効果を実感頂ける満足度の高いメニューです。(エランセの詳細はこちら)
エランセの主成分のPCLという素材は、比較的しっかりコラーゲン造成を長期的に引き起こすため、非常に繊細に細かく注入しなければならず高い技術が要求されます。日本国内ではこの注入技術を学ぶ場も作られないまま販売されてしまった過去があり、腫れやしこり感などの不具合が多く報告されたのが販売側の輸入代理店およびメーカーサイドも反省しているようです。
今年に入り、メーカーより日本国内のKOLとして技術指導を行って欲しいとの依頼がございましたが、定期的なハンズオン開催や購入希望の医師の技術チェック(ライセンス販売構想)などの時間的な制約があまりに多く、残念ながらお引き受けすることはできませんでした。しかしながら、非常によい製剤ですので正しい使用方法でしっかりと広まって欲しいと願っています。
昨年からこの吸収糸素材を主成分としたバイオスティミュレーターとしいて新しく高品質なPDOをミクロ粒子化したウルトラコル(UltraCol)という製剤が日本に上陸してきました。開発はかつてウルトラVリフトというスレッドリフトを開発した韓国のメーカーです。
PDOは医療現場において吸収性縫合糸として世界中で30年以上という最も長く使用されてきた素材で、その長期安全性も完全に確立している成分。やはりその吸収過程においてその周辺でのコラーゲン造成を引き起こすことは以前から多くの研究で明らかとなっていました。
このPDO成分をエランセ同様に均一な球形のミクロ粒子化したものがウルトラコルですので、エランセ同様に精密かつ均一に狙った部位に注入を行うことで肌質改善や小じわ、タルミ改善が得られます。
エランセのPCLと比較すると、そのコラーゲン造成効果はややマイルドなため、エランセでは注入できなかった上下まぶたの薄い皮膚の部位にも注入できるため、目元の小じわやクマ、軽度のタルミに対して治療できるのが大きなメリットです。また、皮内に細かく手打ちで注射したとしても、凹凸やしこり感などの不具合が起きにくいのも特徴です。
先月にこのウルトラコルを開発した韓国のDermaster clinicのDr.Kwonのもとを訪れ、詳しい製品に関する長期的な安全情報や開発の意図や想い、そしてそれを最大限に表現するための技術を実際のモニター様に治療しながら時間をかけて丁寧に教えて頂きました。前日深夜に韓国入りして1泊2日の弾丸での滞在でしたが非常に有意義でした。
基本的な技術はエランセの注入技術の方がより高度な繊細さを要求されますので、ウルトラコルの注入に関しては抵抗なくすぐに実践することができました。当院でも治療はすでに受けていただくことができる状況です。
目の周りの小じわやクマ対策、ほうれい線や口周りの小じわ対策、首のシワ対策に非常に安全かつ魅力的な選択肢です。
粒子径の違いからウルトラコルには100と200の二つの規格があります。基本的に200をどのように効果的に繊細に注入していくかという点が最も重要になります。100は粒子径が小さくよりマイルドな変化ですが、真皮内に直接注入するのが最も効果的だとDr.Kwonは話しておりました。
当院ではウルトラコル200を特注のカニューレ(鈍針)を用いてエランセ同様に精密かつ均一に注入して参ります。ウルトラコル100は全体的な肌質向上、ツヤ感、毛穴対策が目的で使用します。水光注射やキュアジェットなどのデバイスを用いて看護師施術として提供しているクリニックが多いようですが、当院ではより効果的とされている医師による手打ち注射にこだわって提供致します(麻酔クリーム有)。肌質向上の効率アップのみならず、深めのシワに対してはより重点的に対応も可能となります。
1CC 99,000円
2CC 143,000円
3CC 176,000円
4CC 198,000円
※ウルトラコル100、200ともに当院では医師による精密な手打ち注射により行いますので、どちらの製剤でも同料金です。