スキンフィニティクリニックの門沙央理です。
肝斑があるとシミ治療はできない、と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
実際にシミが気になるとご相談いただく方の肌を診察すると、薄い肝斑はあるものの、その上に紫外線によるシミが重なっており、肝斑自体はメイクで隠れる程度の薄さであることも少なくありません。
このような場合、肝斑を悪化させないよう注意しながら、上に重なっているシミのみを改善する方法として、光治療が有効なことがあります。
光治療とは、レーザーのような単一波長ではなく、複数の波長を含む IPL(Intense Pulsed Light) を用いた治療です。
このようなブロードバンドの光により、シミや赤み、肌質など、複数の肌トラブルに同時にアプローチすることができます。

当院では光治療として、ステラM22とルメッカを使用しており、肝斑を併発している場合にはステラM22を、肝斑がなくシミが主体の場合にはルメッカを選択しています。


なお、フォトフェイシャルという言葉はよく知られていますが、これは IPLを用いた光治療の中でも、M22を用いて行われる治療を指します。
では実際に、シミがどのように変化するか、症例を提示します。
薄い肝斑があり、その上に紫外線による浅く濃いシミが重なって目立っている方です。


左:治療前 右:M22 1回治療1ヶ月後
M22を1回照射し、肝斑が悪化することなく、上に重なっていた濃いシミが改善していることが分かります。
また、シミだけでなく、全体的な肌トーンの明るさも向上しています。
今後は肝斑に対する治療を行いながら、M22を適切に併用することで、さらにシミを目立たなくできると考えています。
このように、肝斑があるから肝斑治療しかできない、というわけではありません。
肝斑に併発しているシミの種類を見極めたうえで、照射方法や照射モードを調整しながらM22を使用することで、肝斑を悪化させることなく、シミのみを選択的に改善できる場合があります。
もちろん、M22であっても、肌状態や照射条件によっては、肝斑が悪化する可能性が全くないわけではありません。
そのため当院では、光治療はすべて医師が直接照射を行い、毎回の診察で肌状態を確認したうえで、照射方法や照射モードを細かく調整しています。
また、肌状態によっては、無理に光治療を行わず、光治療以外の治療をご提案することもあります。
肝斑があると言われたものの、それよりも、目につくシミが気になっているという方は、ぜひご相談ください。